リーフティーチ
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ケアンズに住んでいた2000年、リーフティーチという魚についての講習を聞きに行きました。
グレートバリアリーフの成り立ちや魚のこと、珊瑚についての説明会のようなものでした。
役者のようなオージーが映写機を操作しながら、身振り手振りで説明をしてくれたのですが、彼の英語はよくわからなかったので、後日 日本語の講習にo/wを取ったばかりの夫と一緒に参加。
大変勉強になりました。英語と日本語での微妙な魚の説明の違いにも気づきました。
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スズメダイ(Damsel)の仲間 |
Small , Stocky Regular shape. 体は左右に平たく、体高が高い。各ひれは大きくて、岩礁や珊瑚礁の間をすばやく泳ぐのに適した体型をしている。体調は短いモノがおおい。*デバスズメダイは指ぱっちんなどして驚かすと、さっと色を変えて珊瑚の中に隠れる |
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ベラの仲間(Wrasse) |
Small or medium cigar-shaped. tail part of
tits body. Swims like a bird flies. 体はやや左右に平たく、体高は高くない。ひれは大きく、口を伸ばすことができる。暖かい海の海草の多い、岩礁区や珊瑚礁に住み、夜は砂地に潜って眠る。 この仲間の多くは雌と雄、幼魚と成魚によって色や斑紋(まばらになっている部分)が大きく違う。 |
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ニザダイ(ハギ)の仲間(surgeon) |
Disk-Shaped , Blades on body near tail. Distinctive
frill on tail. Will see them chomping
algae
on the coral or the sand. 体は左右に平たく、体高は高い。 尾びれの付け根に鋭い棘をもつものもいる。 幼魚は、アクロヌルス期とよばれ、体の高さが高く、背鰭と尾びれの棘が大変長い独特の時期を過ごす。植物を食べる。 |
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キンチャクダイ(ヤッコ)の仲間(Angel fish) |
Disk-shaped , spine on gill. 鮮やかな色彩を持つモノが多く、中には幼魚から成魚にいたる美しい斑紋の変化をするものもある。チョウチョウウオとの決定的な違いは鰓ぶたに強い1棘があることやしっぽが弧を描いていないこと。 |
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チョウチョウウオの仲間(Butterfly) |
Disc-shaped , Stripe over eye , no spine
on gill 美しい色彩、斑紋のバラエティー豊かな珊瑚礁の代表格。 たいてい目元に黒っぽい帯状の線が入っており、目を隠している。体は左右に平たく大変うすい。体高は高く、各 ひれは大きい。珊瑚の枝の間をすばやく泳ぎ、方向転換がうまい。 |
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ハギの仲間(Trigger) |
Bottle-shaped slightly flattened. Swims with rear fins (not tail)Body rigid. |
*英語でよく耳にするのは上にあげた魚たちだと思います。例えばDamsel
, Wrasse , Surgeon ,Angel ,Butterlfy, Bat
,Triggerなど。
その他にブダイのことをParrotと呼び、ナポレオンはWrasseの仲間になります。
*ナポレオンの正式名称はGiant Humphead Maori-Wrasse。Maoriはニュージーランドのマオリ族の模様がナポレオンフィッシュの目の回りの模様と似ていることから来ているそうです。ジャイアントはそのまま大きなということで、Humphead
(Humpはこぶのあるという意味)で頭に大きなこぶのあるということ。もっとも日本語では目の回りの模様から「メガネモチノウオ」と正式名称がなっています。
*イルカとクジラは海の中の温血動物。何がこの動物の名称を分けているか?
体長3m以上をクジラとし、それより小さいモノをイルカとするらしいのです。種類によっては例外もあるようですが・・
*珊瑚の産卵(Coral Spooning)に必要な条件
水温27度以上、満月であること、水面が穏やかであること。
グレートバリアリーフでの産卵期は11月から12月にかけて。
*砂州と島との違いは?
クルージングをしていると、白い砂からできた島のようなそれにしても島と呼ぶにはあまりに小さいような何もない陸がみえてきます。
これは一般に言う砂州(Sandy Cay)です。私たちがは砂州に植物が生えた状態になってもの島と呼ぶ。いくら小さくても植物が生えることでその陸は島となります。植物は海を渡ってきた鳥たちが種を運んでくることでその生命がもたらされます。
ゴマモンガラ ( ̄ー+ ̄)![]() 産卵期のゴマモンガラは危険この上ないです。 自分よりもかなり大きいはずのダイバーにも果敢に攻撃を仕掛けてくるのです。 さらに奴等のテリトリーは広く、かなり距離を取って泳いでいても、敵とみなしてまっしぐらにやってくるのです。 ロングジョンで潜っていた人はひざをかまれ血がだらだらでていたし、5ミリの上からでも犬に噛まれたくらいの衝撃はあります。 フィンを引っ張る人がいると思ったら、奴がすごい形相で食い付いていたりするのです。 |
カメ 海がめの前足には大きなつめがついていて、メスに逃げられないようそのつめで相手の体をがっちり押さえ、沖までひきずっていくとか。のろまな亀さんもちょっと怖い。 ナイトダイビングをしていると寝ぼけたカメが私にぶつかってくることもありました。 |
サメ サメの種類は様々。ホワイトチップやグレイリーフシャークなどは比較的小型で、ダイバーが近づくと向こうから逃げていきます。餌付けしている所に飛び込んだこともありましたが、サメの方から逃げていくのが大抵です。 オオセは「危険生物」と水族館の説明にはありますが、実際は寝ているところを起こして尾びれなどを掴んでも噛みつく事はなくびっくりして逃げようとします。 グレートバリアリーフのリボンリーフにはタイガーシャークの群に襲われてなくなったダイバーのお墓(プレートが水深30m近くにある)がありました。 以前、実際にサメに足を太股から奪われてボートに引き上げられたダイバーの生々しい映像を見たときはかなりショックでした。あの映像をみたらダイバーになりたい人なんかぐんと減るだろうなと思いました。 魚は自らの身を防御するために、人間に対して攻撃的になると言われています。でも一概にもそうとは言い切れないような気もします。 「サメが出たらどうしたらいいですか」と聞かれます。私も襲われるような経験がないので何とも言えないですが、人間どうしが肩を組み合って大きくみせ、サメを威圧すればいいというイントラもいたし、サメの目をナイフか拳で殴ればいいというのも聞きました。 でも実際、襲われるようなシチュエーションになって、そんな防御策がすぐにとれるかどうかは分からないですね・・。 西オーストラリアにエクスマウスという砂漠が海に面した町があります。 そこを有名にしたのは世界一大きいと言われる魚、ジンベイザメです。ジンベイを確実に見られる場所を世界で確定するのは難しくその出現も予測はできません。ところがこのインド洋にはほぼ確実に現れます。3月から4月にかけて珊瑚の産卵が始まりそれに集まるプランクトンを食べにジンベイがやってくるのです。ここは是非行ってみたいポイント。 サメの襲撃(オーストラリア) シャークアタック 私がオーストラリア滞在中にはサメに襲われて死亡したニュースが流れ、日本からも心配のメールや電話が入ってきました。’99年は南オーストラリア州で男性二人が死亡、ヴィクトリア州では’97年、NSW、タスマニア、シドニーハーバーでもサメによる死亡事故が起こっています。2000年11月にはパース近辺のコテスロビーチで。出現したのは体調4〜5mあるホワイトポインターでした。同種のサメは絶滅の危機に瀕しているため、法律により保護されていたらしいのですが、「都市部のビーチ周辺に現れた場合のみ殺してもよい」という特別条例が出されたようです。 一度襲われた場所には再度足を踏み入れるようなことは避けたほうがいいかもしれません。サメが場所を覚えていて再びやってくる可能性があるからです。それからアザラシなどのシールのいる海でのダイビングは気を付けたほうがいいです。アシカやアザラシはサメの恰好の餌なのです。 |
クマノミ | ||
![]() 中でもグレートバリアリーフのサクソンリーフでは一気に5種類のクマノミをワンダイブで探し出すことができました。ハナビラ、レッドアンドブラック、クラウン、グレートバリアリーフ、スパインチークです。 日本全国でみるクマノミ(右写真→)。宮崎では夫婦浦に行くと必ずと言っていいほど見ることができます! 産卵期になると、魚も攻撃的になり、近くによるだけでつついて来るので、その時期は魚も愛想が悪いように思えてきます。 シパダン島でよく見かけたのはハナビラ、セジロです。(英語ではそれぞれ、ピンクアネモネフィッシュ、オレンジアネモネフィッシュ) オレンジフィンアネモネフィッシュは尾鰭が白く、バリアリーフアネモネフィッシュを少し黄色くしたようで、西部太平洋ではパラオ、サイパン、グアムで見られます。 またクマノミで個体数も少なく、イボハタゴイソギンチャクに住むものに、トウアカクマノミがいます。いつかは見てみたい珍しいクマノミ。 この幼魚は白黒で成魚になると、その名の通り、クチサキあたりが赤くなります。内湾性のクマノミでインド洋、西部太平洋にいるとされます。 |
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ハナビラクマノミ↑ | セジロクマノミ ↑ | ↑レッドアンドブラックアネモネフィッシュ |
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↑ カクレクマノミ(変な縁取りを書いてしまった) | サクソンリーフのスパインチーク↑ | グレートバリアリーフアネモネフィッシュ↑ |