海洋生物との出会い

海の中のほ乳類


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バクテリアからアメーバのような単細胞生物へ、三葉虫、オウムガイ、アンモナイト、そして骨を持った魚たち。
よせてはかえす波の下で、海は数えきれない生命を、はぐくんできました。  やがて、動物たちの一部が陸へはいあがり、恐竜の時代から、私たちホ乳動物の時代へと進化は続きました。ところが陸上で栄え始めたほ乳類の中で、ふたたび海へ戻っていったものたちがいたのです。それが「海獣(かいじゅう)」の仲間たちです。
海獣にはクジラ・イルカ・ラッコなどがいますが、そのうちアザラシはアシカやセイウチといっしょに鰭脚類(ききゃくるい)とよばれています。

このページは私が出会った海獣などを簡単にまとめてみました。
ミナミセクジラ 身近で見られるクジラ スノーケリングでのイルカ 人なつっこいアシカ
(アルバニーにて) (アルバニーにて) (ロッキンハムにて) (パース近郊にて)





アシカとアザラシ
アシカとアザラシとの違い
二つともヒレアシと呼ばれる仲間ですが、アシカの仲間には、小さな「耳たぶ」がついています。泳ぐときは前足を使って鳥のようにはばたいて泳ぎます。
 アザラシの仲間は、外見では耳がどこにあるのかわかりづらく、泳ぐときは後ろ足を交互に使って泳ぎます。

オーストラリアで一番身近にアシカが見れるのフリーマントル沖合に浮かぶカーナック島だと思います。
 フリーマントル港からのヨットで出かけてすぐ。しかもここのアシカは人なつっこくて遊んでくれます。
 陸上からの接近は危険ですが、水の中に入って陸に上がっているアシカに手をたたいて誘ってみると子供アシカが水の中に入ってきてじゃれてきます。スノーケリングを持っていくといいです。「もういい」というくらいまで、子供のアシカはくっついてきてフィンを引っ張ったり、クルクル回って遊んでくれます。
水のなかで、眼をぱちくりさせてスノーケラーをじっと眺めている姿も本当にかわいい。


バイカルアザラシとはロシアのイルクーツク近くのバイカル湖にいるアザラシ。唯一の淡水アザラシとして知られています。
日本で野生のアザラシをみるならば、北海道が最適。ゼニガタアザラシや一部のゴマフアザラシは、一年中みることができますが、その他のアザラシは、流氷とともにやってくるため主に冬にみられます。日本で 一番アザラシをみられる確立が高いのは、襟裳岬のゼニガタアザラシです
イルカ
日本では小笠原、御蔵島、そしてアメリカのフロリダ、グアムそれから紅海
イルカとふれ合う場所は沢山あります。日本では大々的にうち明けてはないものだと熊本、三重でもドルフィンウォッチングなどを楽しめます。
オーストラリアで野生のイルカと会う
モンキーマイア パースから北に830km離れたこの場所にバンドウイルカがやってくるビーチがある。ここは私たちの手から実際に餌をあげることができ、世界中のエコロジストから注目を浴びている。
私も最初は驚き、そして感動せざるえなかった、というのもイルカがあっけなくビーチ際までバシャバシャとやってくるのだから
ビーチにやってきたイルカ
。朝8時ころ、イルカたちが現れる。多いときは10頭以上のイルカがやってくるというが、実際は2〜6匹といったところ。イルカの登場を聞くとビーチ際には人がどっと押し寄せてくるが、レインジャーがそれを制止し、イルカに危害を加えることのないように見守っている。イルカはやがてレインジャーの側に体をすり寄せるようにやってきてレインジャーはイルカの名前や、性質の説明をし、餌付けを始める。モンキーマイアは1個体のリゾート地になっており、ホテルとビーチ、いくつかのクルージングがジェティーから出ている以外は得に何もない場所だ。
ロックンハム ロッキンハムでドルフィンスイムが出きるのは9月中旬から5月末にかけて。
パースから車で南にやく1時間のところにある。
ここには100頭以上のイルカが生息している。シュノーケルをつけて水中スクーターをもったスタッフの腰につかまってイルカと泳ぐ方法をとっている。私が行った時には30匹ものイルカがみれ、海中では餌をとるイルカ、子供と楽しげに泳ぎ回るイルカ、スクーターをもったスタッフとじゃれるイルカや、水上でも大きくジャンプをするイルカを見ることができた。、
モートン島 ブリスベン沖合に浮かぶモートン島でも毎日夕暮れにやってくる野生のバンドウイルカに餌付けができる。イルカの体に触ることは許されないが、レンジャーが浜辺にやってくる観光客一人一人に餌付けをさせてくれる。餌付けは夕方なので基本的にはモートン島に一泊することになる。どうしても日帰りにしたい人はゴールドコーストから飛行機のツアーがでている。
ポートスティーブンス シドニーから北へ車で2時間ほどのリゾートタウン。90%の確率でイルカと出会える。夏にはブームネットをつけた船も出るので海面すれすれでイルカと対面できる。
バンバリー 西オーストラリアにあるウッドチップの積み出し港。この町はずれクーンバナビーチに野生のイルカが浜辺までやってくる。しかし餌付けをしているわけではないので、何時やってくるかはイルカの気分しだい。ビーチの前にはドルフィン・ディスカバリーセンターがあるのでそこのカフェでお茶を飲んだり、ビーチに寝ころんだりしながらイルカをのんびり待ってみるといい。だいたい、午前中に出現するが、餌付けをしたり、触ったりするのは禁止されている。

英語ではドルフィンと、ポーポイスと二つに分かれていますが、これは口の形で分かれるようです。
イルカは波乗りが好きで一緒にサーフィンをしたという人はまれではないし、ボートの引き波に乗って大きくジャンプしたりします。
一緒に泳ぐととても幸せになるのは私だけではないはず。
イルカと触れる仕事をするために、ボランティアで海外に出かけたり、労働ビザを取った人に何人も会いました。
クジラ

鯨は大きく分けてヒゲクジラとハクジラの2種類に分かれます。
 ヒゲクジラは主として沖アミや小さな魚を海水と共に口の中に入れ、ヒゲでこして呑み込みます。シロナガスクジラやミンククジラなど10種類がいます。
 ハクジラはイカや魚を歯でとらえて呑み込みます。マッコウクジラやイルカ類など70種類にのぼります。
 鯨には80種程度のものが知られていますが、このうち伝統的に捕鯨の対象となったのは、セミクジラ、ナガスクジラ、ザトウクジラ、マッコウクジラ、コククジラなどで種類は限られています。


捕鯨の是非
日本は捕鯨国として海外のバッシングを受けてきました。
それでもどうしてそこまで捕鯨に拘るか、以前から疑問に思ってきました。

アルバニーのセミクジラ


ダイビングでクジラを見つけることは良くありましたが、「ジャップはクジラを食べるから見つけても教えない」なんてスキッパーに言われたこともありました。パースから発信される新聞をまとめてみました。捕鯨にプロかコーンか。考えてみてください。
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クジラのパフォーマンス
ザトウクジラはミナミセクジラに比べて豪快なパフォーマンスを見せてくれる。
なんと言ってもすごいのはクジラが飛び上がるブリーチング(Breaching)だと思う。よく見られるのは潮吹き(Blow)で、クジラの頭の上にある穴から水を吹きだし、同時に呼吸も行っている。
それから尾びれを海面上に出してバシャバシャと水面を叩くテイル・スラップ(Tail Slap)、潜行するときに背ビレを見せるピダンクル・アーチ(Peduncle Arch)、尾びれを見せるフラック・ダウン・ダイブ(Fluke Down DIve).

また海面上に顔だけをだして、様子をうかがっているように見えるスパイホップ(Spy Hop)、顔を何度も海面にたたきつけるヘッド・スラップ(Head Slap)などはみていて面白い。
オーストラリアでのウェールウォッチング
ハービーベイ ザトウクジラ。
クイーンズランド州、グレートバリアリーフ最南端の町で毎年8月始めから10月始めの約2ヶ月間ウォッチングが楽しめる。この時期は静かな港町が賑わい、一日のクルーズが10隻以上にもなる。ハービー・ベイの沖合に浮かぶ世界最大の砂の島フレーザー島のキングフィッシャー・ベイ・リゾートからもこの時期ホエールウォッチングの船は出ている。この海域は冬でも水温が25度と温かくしかも広い大陸棚を持っているのでクジラが休息し子育てするには最適だそう。
ウィットサンデー諸島 リゾートで知られるヘイマン島がある。8月末から9月末にかけて。クルーザーは主にアーリービーチから出ている。
モートン島 ブリスベン沖に浮かぶ約20平方メートル、フレーザー島に次ぐ世界第二の大きさの砂の島。イルカとクジラが同時に楽しめる。6月中旬から10月中旬。
バイロンベイ オーストラリア本土でも最も東にある5000人ほどの小さな町。(NSW州)陸上からクジラを見られる。6月中旬から10月中旬。
ウォーナンブール メルボルン近辺、グレートオーシャンロードに続く町、ウォーナンブール。ミナミセクジラが陸上から見られる。町の中心から南東2kmのローガンズビーチで毎年5月から10月にかけて。
フリーマントル パースより電車で30分、ヒッピーの町。西オーストラリアではベストのポイント。9月初〜11月初。
アルバニー ザトウ、ミナミセの両方がみれる。8月中から10月にかけて。
ジュゴン
ジュゴンの餌
シーグラスの広がる海
「でかいイルカだ」、と思っていたらジュゴンでした。私が見たのはモンキーマイアのシャークベイ。パースから830km北にある場所です。立ち泳ぎしながら赤ちゃんを抱いて授乳する姿から「人魚」伝説を生んだジュゴン。
そのジュゴンをシャークベイでは90%以上の確率で見られます。
シャークベイは世界のジュゴンの8分の1にあたる数が生息している世界最大のジュゴンの生息地。
ジュゴンの餌である藍藻類が海一面に広がり、海は濃い藍色を帯びていました。
ジュゴンを見たい人はモンキーマイアからジュゴンを見るクルーザーが出ているのでそれに参加すると良いと思います。


 ジュゴンや、マナティーの仲間、そして絶滅したステラーカイギュウなどは、海牛類(かいぎゅうるい)と呼ばれています。
 海牛類は、草食動物です。ジュゴンやマナティーの歯はゾウのように、水平移動をする臼歯(きゅうし)が中心となり、ジュゴンには小さな牙がはえています。そのため、ゾウとは近縁だろうと考えられています。

ストロマトライト
一見すると岩
今から10数億年前に、地球に酸素を作りだしたと言われているラン藻(らんそう)の仲間。
小さなラン藻が、たくさん集まって岩のような石灰岩を作っています。一見するとただの岩のようなのですが水槽のなかで育てられている岩をみると酸素を出している様子がよく分かりました。
ジュゴン、イルカと会えるシャークベイが世界自然遺産に指定された理由は、この世界最古の生物があるためなのだそうです。

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